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イチローズモルト Bar Little Happiness 20周年記念ボトリング 〜旅するLito〜

2026.7.20
イチローズモルト Bar Little Happiness 20周年記念ボトリング 〜旅するLito〜

Bar Little Happiness 20周年の記念ボトルとして、秩父蒸溜所の「イチローズモルト&グレーン 2ndフィルバーボンバレル〜旅するLito〜」をリリースします。

この記事では、なぜイチローズモルトなのか、その理由をシェアします!

今の日本のウイスキーの父は、肥土伊知郎さん以外にいないと思う

私は、本気でそう思っています。

私の知る限り、新しくできる蒸溜所の多くが、秩父蒸溜所に学びに行きます。

技術を教わり、考え方を教わり、そこから自分たちの場所へ帰っていく。

日本のクラフトウイスキーがこれだけ豊かになった背景には、間違いなくこの流れがあると、私は思います。

イチローズモルトは、2004年に肥土伊知郎さんが立ち上げたブランドです。

20年の歳月をかけて、世界中の愛好家から熱烈な支持を集める存在になりました。

私が初めて秩父蒸溜所を訪問したのは、2008年か2009年のことです。

そこから何度か、足を運ばせていただいています。

そして、訪ねるたびに進化されている。

同じ場所に行っているはずなのに、毎回、違うものを見せられます。

20周年のボトルには、はじまりの場所が必要だった

2026年、Bar Little Happinessは20周年を迎えました。

記念のプライベートボトルを作るなら、リトハピにとって特別な意味のある場所でボトリングしたい。

ずっと、そう思っていました。

ひとつは、地元・広島の桜尾蒸溜所。

桜尾というウイスキーが、広島という土地が、どうしても20周年に必要だったからです。

(桜尾蒸溜所のボトリングについては、こちらの記事に書いています)

そしてもうひとつ、欠かせない場所がありました。

私が初めて、従業員さんを連れて行った場所。

何もわからないまま、可愛いという理由で手に取り、そのまま虜になった場所。

イチローズモルトしか、ありませんでした。

秩父蒸留所にて

初めての従業員旅行の行き先が、秩父だった

あの旅には、当時のアルバイトさんも一緒でした。

蒸溜所に人を連れて行ったのは、秩父が初めてです。

それまではいつも一人で行っていたから。

当時の私は、従業員さんを育てることに必死でした。

自分が感動したものを、どうやって同じ熱量でお客様に届けてもらうか。

言葉で説明しても、限界があります。

だったら、一緒に現場に行けばいい。

造り手のいる場所に立てば、お酒の見え方が変わる。

蒸溜所旅行は、私にとって、感動をお客様にシェアするための必要な工程でした。

その一番最初が、秩父だったんです。

(昔の写真が探しても全くない。あの頃の私は写真を管理する余裕すらありませんでした)

知識がないまま、感性だけで選んでいた頃の話

当時の私は、シングルカスクの意味すら、よく分かっていませんでした。

未経験のまま、お店を出し、拡大移転しました。

自分が良いなと思うものと、お客様に喜んでもらえるものを、増やしていっただけでした。

基礎となる知識が、ありませんでした。

何が理解できていて、何が理解できていないのかすら、分かっていませんでした。

今みたいに、インターネットに情報がある時代ではありませんでした。

周りに、聞ける人が誰もいませんでした。

そもそも、何をどう聞けばいいのかもわからないまま、お店だけが大きくなっていきました。

あったのは、好き、素敵、美しい──自分の感性だけでした。

カードシリーズを手に取ったのも、最初は絵柄からでした。

トランプの絵柄がそのままラベルになっていて、ただただ、可愛かったんです。

飲んでみて、そこからでした。

可愛いから手に取ったはずなのに、中身のウイスキーに、完全に魅せられてしまった。

説明できる言葉は持っていませんでしたが、これはすごいものだ、ということだけは分かりました。

当時は蒸溜所でも飲み放題でしたし、秩父の酒屋さんにも在庫がたくさんありました。

秩父からの帰り道、その酒屋さんに立ち寄ったときのことは、今でもよく覚えています。

棚に並んだカードシリーズを、どうしても欲しくて、全部レジに持っていきました。

そうしたら、クレジットカードが使えないと言われてしまって。

手持ちの現金では、とても足りませんでした。

あの頃、拡大移転にかかった費用は、フル借金でした。

お金に余裕なんて、全くない時期です。

諦めて広島に帰ったのですが、どうしても忘れられなくて。

後日、お店に電話をかけました。

事情を説明して、お願いして、在庫のほとんどを譲っていただきました。

今思えば、ずいぶん無茶なお願いをしたと思います。

理由を聞かれても、あの頃の私は、うまく答えられなかったはずです。

ただ、どうしても手元に置いておきたかった。

その気持ちだけは、はっきりしていました。

カードシリーズは、Bar Little Happinessも、かなりの数を所有していました。

奥深くて、芳醇。

ボトルを眺めるだけで、ハッピーな気持ちになりました。

そして、早々に飲んでしまいました。

昔飲んでくださったお客様、おめでとうございます!

イチローズモルト カードシリーズ

のちにこのシリーズは、54種類すべてを揃えたセットが香港のオークションで1億6,000万円で落札される、伝説のボトルになります。

そんなことになるとは、あの頃の私は、まったく想像していませんでした。

もともとは、シングルカスクがよかった

今回の20周年記念ボトリング。

もともとは、シングルカスクが良かったんです。

それは叶いませんでした。

その代わりに、素晴らしいモルト&グレーンをご提供いただきました。

2ndフィルバーボンバレル。

カスクストレングス60%、216本限定です。

イチローズモルト Bar Little Happiness 20周年記念ボトリング 〜旅するLito〜

カフェオレのような、まったりしたウイスキー

一言で表すとすると…

カフェオレのような、まったりしたウイスキー。

カスクストレングス60%と聞くと、身構える方もいらっしゃると思います。

でも、口に含んだ印象は、驚くほどまろやかです。

ただ、度数は高いので、どうぞお気をつけて。

ラベルには、Bar Little Happiness(リトハピ)の守り神として生まれた小さな精霊「Lito」を描きました。

Litoが生まれるまでの物語は、こちらの記事に書いています。

〜旅するLito〜。全国、そして世界のバーへ

このボトルの名前は、〜旅するLito〜といいます。

このボトルには、全国、そして世界のバーへ旅立っていってほしいと思っています。

どこかの街のバーで、誰かがこのボトルを見つける。

カウンターの向こうのバーテンダーと、そのウイスキーの話をする。

私の知らない場所で、私の知らない誰かと、Litoが出逢う。

それが、旅するということだと思っています。

一般のお客様にも、一部だけ枠を設けました。

これは、リトハピとご縁のある方たちのための枠でした。

いつも支えてくださる、広島のお客様。

県外にお住まいでありながら、わざわざ足を運んでくださったお客様。

そして、オンラインショップの量り売りを、いつもご注文くださるお客様。

リトハピを、私と同じように大切に思ってくださっている方たち。

その方たちにこそ、手に取っていただきたかったからです。

想定を上回るご注文をいただき、この枠は24時間で締め切らせていただきました。

ご希望に添えなかった方々には、申し訳なく思っています。

(今年中に20周年記念ボトリングが他にもリリースしますので、公式LINEにご登録の上お待ちください!)

秩父蒸留所とLito

このボトルには、もうひとつの行き先があります。

全国、そして世界の、ウイスキーに関わるバーのカウンターです。

Litoが、まだ知らない誰かのところへ届く。

それが、一番、望んでいることだからです。

私が手が届く範囲には、限りがあります。

知らない街にいる誰かに届けてくださるのは、そこに立つバーテンダーです。

だからこのボトルは、ウイスキーに真剣に向き合っているバーにお願いしています。

一杯の背景を、その人自身の言葉で語ってくださる方の手から、渡ってほしい。

そしてもうひとつ。

ウイスキーを好きなお客様が、たくさん集まっているお店であること。

語ってくれる人と、それを聞きたい人。

その両方が揃っているカウンターでこそ、このウイスキーは生きると思っています。

もしご興味を持ってくださるバーの方がいらっしゃいましたら、InstagramのDMからご連絡ください。

Litoを、そちらの街まで旅させてください。

秩父蒸留所にて

尊敬するブランドアンバサダー、吉川由美さんのこと

イチローズモルトのブランドアンバサダー、吉川由美さん。

吉川さんはもともと一愛飲家でありながら、肥土さんの思想や哲学に心を打たれた方です。

帝国ホテルのバーテンダーを経て、スコットランドでの経験を積み、イチローズモルトにジョインされました。

2019年には、ウイスキーマガジン主催の「Icons of Whisky」で、世界のブランドアンバサダー・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。

以前、吉川さんが講師を務めるブランドセミナーに参加させていただいたことがあります。

そのとき感じたのは、ウイスキーを単なる商品として扱うのではなく、「文化」や「コミュニティ」として伝えていこうとする姿勢でした。

創業者の想いを汲み取り、咀嚼して、世の中に届けていく。

その役割を担う人の言葉にこそ、覚悟と美学が宿るのだと思いました。

尊敬している、という言葉では足りないくらいです。

そんな方たちが守り、伝えてきたブランドです。

昔、どうしても手元に置いておきたくて、、見ず知らずの酒屋さんに電話をかけていた私。

あの日から17年ほど経って、イチローズモルトからリトハピの名前がついたボトルを出させていただくことになりました。

感無量です!

でも、あの日の私がやっていたことと、今やっていることは、たぶん同じです。

好きだから、どうしても手元に置いておきたかった。

好きだから、どうしても形にしたかった。

それだけです。

このボトルを手に取ってくださった方へ

Litoは、ボトルに乗って旅に出ました。

広島の片隅から、全国のBarのカウンターへ。

そうして、あなたと出逢いました。

その出逢いは、きっと、「必然」です。

ウイスキーを愛し、Barという場所を愛する。

それだけで、私たちはもう、同じ世界を旅する仲間です。

Litoが私の手を離れて、あなたのところへ旅をしていった先で、LitoはあなただけのLitoになりました。

これからも、ウイスキーを愛する旅を、ご一緒させてください。

いつかどこかのバーで、あなたとLitoが出逢えますように…。


「ウイスキーもラムも造り手の想いに触れたとき、もっと美味しくなる」

出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。

📍 Bar Little Happiness

広島市中区流川町5-14-1F

月〜土:19:00〜24:30 / 日:〜24:00

(最終入店・約1時間前)

定休日:ほぼ年中無休

ご予約・お問い合わせは、公式LINEから🥃

🔗 オンラインショップ:https://shop.little-happiness.jp/