アードベッグ DOLCE 入荷
2026.6.10
一年に一度。 世界中のアードベギャンが、同じ一本のために熱狂する日がある。
その祝祭の名は、アードベッグ・デー。
そしてその日のために、毎年特別な限定ボトルが生まれます。
2026年の一本が、この『DOLCE(ドルチェ)』🥃
アードベッグ・デー 2026限定ボトル『DOLCE』とは
「アードベッグ・デー」とは、アイラ島の音楽とウイスキーの祭典「Fèis Ìle(フェイス・アイラ)」の最終日に祝われる、アードベギャン(=アードベッグ愛好家)たちの祝祭。
2026年のアードベッグ・デーは、5月30日(土)。 その年の限定ボトルが、『DOLCE』です。


2026年のテーマ「La Dolce Islay」
2026年のテーマは、La Dolce Islay(ラ・ドルチェ・アイラ)。
1960年代イタリア映画の名作『甘い生活(La Dolce Vita)』へのオマージュです。

フェリーニのこの映画が描いたのは、ローマの華やかな社交界。
享楽と刺激に満ちた、誰もが羨むような「甘い生活」。
けれど、その甘さの裏にあったのは、空虚と孤独でした。
それでも──この映画をきっかけに、「ドルチェ・ヴィータ」という言葉は一人歩きをはじめます。
ディオールの香水、ロンジンの腕時計、フェラーリ。
いつしか「優雅で甘美な暮らし」を表す言葉として、世界中で愛されるようになりました。
アードベッグは、その憧れの甘さに、最後にこう付け足したのです。
「そして、すごくスモーキー」と。
映画が暗示で裏に隠したほろ苦さを、アードベッグはピートの煙として、堂々と表に出してみせた。
憧れの甘さに、自分たちの煙をひと匙。
イタリアの甘美な世界観と、アイラ島の荒々しい自然、力強いピート。
シチリア島とアイラ島──二つの島が、ひとつのボトルの中で出逢う。
ドラマチックな一本です。
マルサラ・ドルチェ──シチリアの甘美な酒精強化ワイン
『DOLCE』最大の特徴は、熟成に使われた樽にあります。
シチリア産マルサラ・ドルチェ甘口ワイン樽 × バーボン樽。
「マルサラワイン」とは、シチリア島西部の街マルサラで造られる、酒精強化ワイン。 中でも「ドルチェ」は、その最も甘いスタイル。
シェリー樽とは、また違う独特の甘さ。 砂糖漬けのフルーツ、レーズン、アプリコット、バニラ。
このマルサラ樽で熟成した原酒と、クラシックなバーボン樽で熟成したアードベッグ原酒を、ヴァッティングしています。
「ピーティー・パラドックス」──アードベッグの真骨頂
アードベッグの真骨頂は、ピーティー・パラドックス。
強烈なスモーキーなピートの奥に、フルーティという矛盾した要素が潜んでいる。
その鮮やかなコントラストこそが、アードベッグ最大の魅力です。
そして『DOLCE』は、それをマルサラ・ドルチェの甘美と、アイラのピートで、これ以上ないほど鮮やかに描いている🥃
公式テイスティングノート
【アロマ】
豊かで奥行きのある香り。アプリコット、ふくよかなレーズン、とろりとしたデーツが感じられ、そこに爽やかな青りんごの弾けるような香りが鮮やかに加わります。
オレンジマーマレードが全体に柑橘系の明るさを添え、香りを一層引き立てます。
深く香りを嗅ぐと、ローストしたマッシュルーム、松の葉、塩漬けの魚、ケッパー、オリーブといった、より深みのある土っぽい香りが現れます。
まるでアイラ島の雄大な自然が、シチリアの陽気な庭園と出会ったかのような、独創的な香りのハーモニーを感じさせます。
【味わい】
口に含むと、シナモン、スターアニス、リコリスのピリッとしたスパイス感が最初に味覚を刺激します。
その後、メープルで燻した木のような香ばしさ、くるみ入りの焼きデーツ、ハチミツ、ダークチョコレートの奥行きのある豊かな甘さが広がります。
ドライフルーツの風味が続き、レモンピールの爽やかさがアクセントとなり、塩漬けのナッツとドライハーブの香ばしいニュアンスが絶妙なバランスをもたらします。
【余韻】
燻した木、乾いたタバコ、焚火の燃え残り、そしてアードベッグ特有の豊かなピートオイルの風味が、深みのある、長く心地よい余韻が口の中に残ります

アイラ島と、歳月の話
実は、私が初めて海外の蒸留所を訪れたのは、アイラ島でした。
今から17年ほど前──2009年のことです🥃
リトハピを創業し、移転したばかりの頃。 お金もなく、大変な時期に、なけなしの覚悟で背伸びをして、アイラ島まで足を運びました。
改装中のアードベッグ蒸留所で出会い、一目惚れして連れて帰ったのが、「ロード・オブ・ジ・アイルズ(Ardbeg Lord of the Isles)」。
あの時のひたむきな気持ちは、過去のコラムに綴っています。
▶︎ [【アイラ島訪問の記憶】アードベッグ蒸留所で出会った「ロード・オブ・ジ・アイルズ」]
あれから、17年。
リトハピのバックバーには、アードベッグのボトルが、レア廃盤も含めて、たくさん並ぶようになりました。
そこに、新たに加わったのが、『DOLCE』🥃
そして──ダンボールを開けたとき、思わず声が出ました。 『DOLCE』と一緒に、アードベッグ25年が、入っていたんです。
歓喜🥃
調べてみたら、世界で2,000名、抽選で当たった人にだけ同梱されていたよう。 嬉しすぎる!!
2009年、移転直後の私が、お金もない中で「これだけはどうしても」と覚悟して連れて帰った、ロード・オブ・ジ・アイルズ。
そして2026年、ダンボールから出てきた、『DOLCE』と25年。
17年という歳月が、ひとつのバックバーで繋がっています。
「ウイスキーは、続けてきた時間を映す鏡」。
そんな言葉が、ふと頭をよぎりました🥃
「ウイスキーもラムも、造り手の想いに触れたとき、もっと美味しくなる」
出逢いは必然。
Rum&Whiskyの世界へようこそ🥃

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## 🔗 関連コラム
【18年前、初めての海外蒸溜所訪問】
▶︎ [【アイラ島訪問の記憶】アードベッグ蒸留所で出会った「ロード・オブ・ジ・アイルズ」](
【アイラピートを語ったコラム(前作・三郎丸Ⅷ STRENGTH)】
▶︎ [三郎丸最新作・Ⅷ STRENGTH 入荷──タロットの『力』、ピートの新しい顔]
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📍 Bar Little Happiness
広島市中区流川町5-14-1F
月〜土:19:00〜24:30 / 日:〜24:00
(最終入店・約1時間前)
定休日:ほぼ年中無休
アードベッグ DOLCE、リトハピで体験いただけます。
ご予約・お問い合わせは、公式LINEから🥃
🔗 オンラインショップ:https://shop.little-happiness.jp/
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この記事を書いた人
谷本 美香(Mika Tanimoto)
株式会社 Little.m 代表取締役 / オーナーバーテンダー
広島県広島市で20年続くRum&Whisky専門店「Bar Little Happiness(リトルハピネス)」店主。2006年の創業以来、ウイスキーとラムの感動を伝える専門家として活動しています。
世界中の蒸溜所を自ら訪問し、造り手と直接対話した一次情報を持つ、現場主義のバーテンダー。バックバーには1,000本を超える希少なレア銘柄から、地元広島の「桜尾」まで幅広く取り揃えています。
Definitely very recommended, I hope to be able to come back here in a future Japan trip! Thank you so much, cheers from Italy!