広島・戸河内のヤマメ、その帽子に何が乗ってる?
2026.9.06
広島・戸河内のヤマメ、その帽子に何が乗ってる?🎩🐟
ボトルを見ていて、まず気になったのがそこでした。
よく見ると、帽子の上には、
牡蠣、レモン、青梅、ドライいちじく、小エビ。
……なんとも不思議な組み合わせです。
「どうしてヤマメの帽子に、牡蠣と小エビ?」
そう思ったのですが、調べてみると、この帽子には、このウイスキーを楽しむためのヒントがいろいろ隠されていました。

「Animal Ladies」というシリーズ
こちらは、ウィスキーファインドの「Animal Ladies(アニマルレイディ)」シリーズ。
このシリーズでは、それぞれの蒸溜所の周辺に生息する代表的な動物を選び、その蒸溜所の代弁者であり、守護者でもある存在として「Lady」に仕立てています。
動物たちは、美しいクラシカルな衣装をまとった女性として描かれています。
そして、このシリーズでもうひとつ目を引くのが、それぞれのLadyがかぶっている帽子。
帽子には、そのスピリッツから感じられるフレイバーをイメージしたモチーフが描かれています。
つまり、ただ動物を擬人化しているだけではなく、
「この蒸溜所には、こんな動物がいる」
「このスピリッツには、こんな香りや味わいがある」
というものを、Ladyの姿や帽子の中に落とし込んでいるわけです。
広島・戸河内のLadyは、ヤマメ
今回のLadyは、広島・戸河内のヤマメ。
戸河内は、山あいの地域です。
緑が多く、清らかな水が流れる場所。
そこに暮らすヤマメが、このボトルのLadyとして描かれています。
ラベルのLady Yamameは、クラシカルな衣装をまとって、凛とした姿。
そして頭の上には、先ほどの帽子があります。
牡蠣、レモン、青梅、ドライいちじく、小エビ。
広島といえば牡蠣。
レモンも広島を代表するもののひとつです。
そこに青梅やドライいちじく、魚介を思わせるモチーフが加わっています。
この帽子を眺めているだけでも、なんとなく「広島・戸河内」という土地と、このウイスキーの味わいがつながってくるようです。
戸河内トンネルで眠るウイスキー
今回のボトルは、
戸河内 2019 5年
Animal Ladies – Lady Yamame
2019年に蒸留され、5年間熟成。
バーボン樽で熟成され、アルコール度数は49%。
295本限定のボトルです。
そして、このウイスキーを語るうえでもうひとつ外せないのが、熟成場所。
戸河内には、ウイスキーの熟成に使われているトンネルがあります。
実際にその場所を訪れると、周りは本当に緑に囲まれています。
山あいの静かな景色の中にあって、なんというか、時間がゆっくり。
普段の生活とは少し違って、のんびり時間の流れている場所です。

そんな場所にあるトンネルを貯蔵庫として利用し、ウイスキーは樽の中でじっくりと時間を重ねています。
トンネルの中は、独特の空気の流れと高い湿度があり、熟成環境としても特徴があります。
この環境では、水分よりもアルコールの蒸発が進みやすく、それが戸河内ウイスキーならではのベルベットのようになめらかな質感につながっているとされています。
緑に囲まれた静かな場所。
さらに、この一本には20ppmのピート麦芽が使われています。
バーボン樽、ピート、戸河内トンネルでの5年間の熟成。
公式テイスティングノート
Nose
青梅、ヘザーハニー、潮風、白身魚の塩焼き、レモンの香り、プリザーブドプラム、ドライイチジク、グリーンマンゴー、沈香、優しいスモーキーさ
Palate
砂糖漬けの青梅、イチジク、サンザシ、塩味と甘味のバランス、沈香、柔らかく洗練された質感
Finish
潮風、ほのかにスモーキーなピート、砂糖漬けの青梅、甘いフルーティーさ、クローブ、モカ、心地よい余韻
こうしてテイスティングノートを読んでみると、最初に見たLady Yamameの帽子に描かれているものが、少しずつ気になってきます。
もう一度、Lady Yamameの帽子を見る
ここで、もう一度ラベルを見てみます。
帽子には、
牡蠣。
レモン。
青梅。
ドライいちじく。
小エビ。
あります。
テイスティングノートにも、青梅、レモン、ドライいちじく。
そして潮風や白身魚の塩焼きといった、魚介を思わせる香りがあります。
「これのことかな?」
と、ひとつずつ照らし合わせながら飲んでみるのも楽しそうです。
もちろん、全部をきっちり答え合わせする必要はありません。
「青梅っぽいな」
「この塩気は面白いな」
「少しスモーキーだけど、重すぎないな」
そんなふうに、自分が感じたものとラベルを行ったり来たりしながら飲む。
そうすると、最初はただ「ヤマメが描かれたかわいいラベル」だったものが、少し違って見えてきます。

ラベルから、戸河内を想像する
このボトルを見ていて面白いのは、いろいろな要素がちゃんとつながっているところです。
実際に戸河内のトンネルがある場所を知っていると、また少し見え方が変わります。
緑に囲まれていて、静かで、のんびり時間が流れている。
そんな場所で樽の中のウイスキーが少しずつ変化していく。
その土地を知らずに飲むのももちろん楽しいけれど、背景を知ってから飲むと、香りや味わいを想像するきっかけが増えます。
そして飲み終わったあと、またラベルを見る。
ヤマメの帽子には何が乗っていたっけ?
そんなところから、もう一杯飲みたくなる。
こういう仕掛けを知ると、ますます飲むのが楽しくなります。
広島・戸河内のLady、ヤマメ。
このボトルを手に取ったら、ぜひウイスキーの味わいだけでなく、Lady Yamameの帽子にも注目してみてください!

造り手の想いに触れたとき、ウイスキーはもっと美味しくなる。
出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。
📍 Bar Little Happiness
広島市中区流川町5-14-1F
月〜土:19:00〜24:30 / 日:〜24:00
(最終入店・約1時間前)
定休日:ほぼ年中無休
ご予約・お問い合わせは、公式LINEから🥃
最新情報は、Instagramストーリーにて⭐️
🔗 オンラインショップ:https://shop.little-happiness.jp