北海道・丹丘蒸溜所「シングルモルト ニューポット 2026」──新しい蒸溜所の、最初の一本
2026.5.19
リトハピに、北海道・東川町の新しいクラフト蒸溜所「丹丘蒸溜所(たんきゅうじょうりゅうしょ)」から、シングルモルトのニューポットが届きました🥃
2026年5月11日に発売されたばかり、120ml・63度・国内1,500本限定のボトルです。
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この記事について
私自身は、まだ丹丘蒸溜所を訪問したことはありません。
今回、インスタからお声がけいただき、ニューポットをプレゼントしていただきました!
感謝!
いま日本に生まれている新しいクラフト蒸溜所のことを、少しでも整理してお伝えできれば──そんな気持ちで、この記事をまとめてみました。
ご紹介する基本情報は、公式サイトおよび公開されている報道に基づいています。
テイスティング感想だけは、私自身の言葉でお伝えします🥃
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丹丘蒸溜所とは

丹丘蒸溜所は、北海道の中央・大雪山の麓に位置する、東川町にあります。
公式情報によると──
設立:2024年
開業:2025年8月
所在地:北海道上川郡東川町西2号北23番地
業態:日本初の「公設民営型」クラフト蒸溜所
共同創業者:Joseph Cheung(ジョセフ・チャン)、Kit Cheung
主任蒸留士:ダーウェイ・シェイ(David)
まだ開業から1年も経っていない、新しい蒸溜所です。
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日本で唯一、上水道のない町・東川町
東川町について、知っておきたい事実があります。
東川町は、日本で唯一、上水道のない町。
つまり、町に住む人々の暮らしも、農作物も、すべて、大雪山系の地下水で成り立っています。
仕込み水には、大雪山系・旭岳の伏流水を使用。
「平成の名水百選」にも選ばれた、清らかな雪解け水です。
そして、町と蒸溜所の関係も特徴的です。
東川町が土地とインフラを提供し、丹丘蒸溜所がものづくりを担う──自治体と民間が連携した、日本初の「公設民営型」のクラフト蒸溜所。
創業者ジョセフ・チャンと、Perfume Trees Gin

-共同創業者のジョセフ・チャン氏は、2018年に香港でジンブランド「Perfume Trees Gin(パフューム ツリーズ ジン)」を立ち上げた人物です。
このジンの受賞歴は、次の通り。
SIP Awards(USA):Platinum Best of Class
Gin Masters(UK):Master Medal
World’s Best Gin Label Design(最優秀ラベルデザイン)
Great Taste Award(UK):2-Star
特に「World’s Best Gin Label Design」── 世界一のジンラベルデザイン賞を受賞しているのが、目を引きます。
ジン本体だけでなく、デザインや世界観の構築にも、強いこだわりを持つ造り手のようです。
Perfume Trees Ginは、香港・シンガポール・台湾・UKで展開されており、香港の歴史的建造物「The Mills」に、広いテイスティングルームも構えています。

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主任蒸留士ダーウェイ・シェイ
主任蒸留士は、ダーウェイ・シェイ(David)氏。台湾出身です。
公開情報によると──
スコットランド・ハイランド地方「エドラダワー蒸溜所」で蒸留技師として研鑽
スコットランド「スペイサイド蒸溜所」でマスターブレンダーを経験
台湾の人気ウイスキーポッドキャスト「whisky4pro(業務用威士忌指南)」のホスト
経験を積んだ蒸留士が、北海道・東川町で、ウイスキー造りを担っているわけです。
公式SNSの世界観
公式インスタグラムを見ていると、ウイスキー蒸溜所というよりも、コスメや香水ブランドのような、洗練された世界観で発信されている印象です。

繊細な余白、洗練された色彩。
World’s Best Gin Label Designを受賞しているジョセフ・チャン氏の感性が、ブランディング全体に反映されているのかもしれません。
なんかこのボトル写すだけでオシャレな人になったような気持ちになれますね!
公式オンラインショップに掲げられている言葉が、その雰囲気をよく表しています。
> 窓から見える大雪山の山並み
> 夏にも残る雪の影
> 深雪は岩を潜り
> 絹のように滑らかな伏流水になって
> 地上に戻る
> 短く暑い夏は稲穂を金色に染め
> 長い冬が森と光を研ぎ澄ます
> 静かで美しい北海道の情景を
> スピリッツにのせて
> あなたのもとに
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シングルモルト ニューポット 2026

リトハピに届いた一本のスペックは、次の通りです。
製品名:シングルモルト ニューポット 2026
容量:120ml
アルコール度数:63度
国内出荷数:1,500本限定
小売価格:2,970円(税込)
発売日:2026年5月11日(月)
「ニューポット」とは、蒸留したばかりで樽熟成前のクリアな原酒のこと。
熟成ウイスキーとしての本格的な初リリースは、2028年初を予定しているとのことです。
つまりこのボトルは、これから3年・5年・10年と樽の中で育っていく原酒の、最初の姿を、ボトルに閉じ込めたもの。
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テイスティング感想

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届いたボトルを、まずはストレートで、グラスに注いでみました🥃
香り
立ち上がってきたのは、乳酸系のクリーミーなフルーティさ。
そして、奥に感じるミネラル感。
63度というアルコール度数の割には、刺激的な香りではなく、むしろ柔らかく、丸みのある香り立ちでした。
味わい
口に含んだ瞬間、力強いコクが広がります。
そこに、大麦由来の香ばしさが、しっかりと芯にある。
なめらかな質感、そして雑味のないクリアさ。
クリーミーで、クリア──
一見、相反するような表現ですが、まさにこのニューポットを言い表すなら、その2つの言葉がぴったりに感じました。
この原酒が、これから樽の中で
このニューポット、もしかしたら、長期熟成に耐えるように作られているのかもしれない、と。
丹丘蒸溜所のニューポット2026は、雑味がなく、クリアで、なめらか。
そして、力強いコクと、大麦の香ばしさを、しっかりと持っている。
ニューポットの段階で、これだけしっかりとしたコクと香ばしさの芯がある原酒は、樽の中で長い時間をかけても、痩せていくことなく、むしろ豊かに育っていく可能性を秘めてるのかなーと思いました!
2028年初の本格リリースが、楽しみになる一杯でした!
(テイスティングは個人的な感想です。ただのウイスキーオタクのひとりごとだと思ってお読みください)

おわりに
新しい蒸溜所のリリースラッシュで、すべてを把握するのは難しい時代です。
こうしてボトルを送っていただけたご縁で、リトハピのバックバーには、北海道の新しい蒸溜所の一本が加わりました🥃
熟成ウイスキーの本格リリースは、2028年初を予定しているとのこと。
それまでこのニューポットを大切に飲みながら、丹丘蒸溜所の歩みを見守っていきたいと思います。
もし広島から東川町を訪れる機会があれば、改めて、現地レポートとしてお伝えできれば🥃
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出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。
📍 Bar Little Happiness
広島市中区流川町5-14-1F
月〜土:19:00〜24:30 / 日:〜24:00
(最終入店・約1時間前)
定休日:ほぼ年中無休
丹丘蒸溜所「シングルモルト ニューポット 2026」、リトハピで体験いただけます。
ご予約・お問い合わせは、公式LINEから🥃
🔗 オンラインショップ:https://shop.little-happiness.jp/
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この記事を書いた人
谷本 美香(Mika Tanimoto)
株式会社 Little.m 代表取締役 / オーナーバーテンダー
広島県広島市で20年続くRum&Whisky専門店「Bar Little Happiness(リトルハピネス)」店主。2006年の創業以来、ウイスキーとラムの感動を伝える専門家として活動しています。
世界中の蒸溜所を自ら訪問し、造り手と直接対話した一次情報を持つ、現場主義のバーテンダー。バックバーには1,000本を超える希少なレア銘柄から、地元広島の「桜尾」まで幅広く取り揃えています。
Definitely very recommended, I hope to be able to come back here in a future Japan trip! Thank you so much, cheers from Italy!