ピーチなウイスキー🍑
2026.3.09
ある試飲会で出逢って、買いだめしたボトル。
ピーチピーチピーーーチ!!
ミャオジアム “Four Seasons” クーリー 20年 2002-2023
クーリー(Cooley)蒸留所とは?
「巨大資本に挑み、アイリッシュの未来をこじ開けた革命児」
一言で言うなら、クーリーは現代アイリッシュウイスキーの革命児。
この蒸留所の歴史を知ると、目の前の一杯がより一層愛おしくなりますよ。
IDL独占への反旗と「伝説の裁判」
20世紀後半、アイルランドのウイスキー界は巨大資本IDL(アイリッシュ・ディスティラーズ)の独占状態にありました。
そこに1987年、ジョン・ティーリング氏が「独立系(インディペンデント)」として殴り込みをかけたのがクーリーの始まりです。
1990年代初頭、IDL側はクーリーを買い取って閉鎖させようと画策しましたが、ジョン氏はこれに猛烈に抵抗。
最終的に裁判や競争委員会の判断によって独占が阻止されたことで、クーリーは独立を守り抜きました。
この勝利がなければ、今の多様なアイリッシュブームは存在しなかったともいわれています。

(サントリーHPから拝借↑)
ビーム社への売却と「ティーリング」への原酒継承
2011年、クーリーはビーム社(現ビームサントリー)に買収されます。
その時、驚くべき条件を提示しました。
それは「1万6000樽もの貴重な原酒を自分たちで持ち出すこと」。
この譲り受けた原酒を元手に、ジョンの息子たちは「ティーリング・ウイスキー・カンパニー」を設立。
父の作った原酒は新しい形となって、アイリッシュのさらなる躍進を支えることになります。

「四季のメロディー」
そんな激動の時代を生き抜いた2002年の原酒から、ウイスキーファインドが性格の異なる4つの樽を厳選した一本。
Cask type バーボンバレル
- 春:花と香水の華やかさ。
- 夏:桃とパッションフルーツ。
- 秋:ブドウジュースやシャルドネ、そしてヨーグルトの厚み。
- 冬:松葉とクローブ。
これら4つの樽をバッティング。
国内252本限定。(全世界780本)
公式テイスティングノート
・Nose:ピーチ、香水、ユリ、ワクシー、メロン、バニラ、有塩バター、ネクター、エレガントでフローラルな香り
・Palate:桃、パッションフルーツ、温かく丸みを帯びた熟した果実、ワックス
・Finish:熟した果実、ワックス状、クローブ、松葉、オイリー
にゃんこのラベルも可愛いウイスキー。
出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。
【この記事を書いた人】
谷本 美香(Mika Tanimoto) 株式会社 Little.m 代表取締役 / オーナーバーテンダー
広島県広島市で20年続くRum&Whisky専門店「Bar Little Happiness(リトルハピネス)」店主。
2006年の創業以来、ウイスキーとラムの感動を伝える専門家として活動しています。
バックバーには1,000本を超える希少なレア銘柄から、地元広島の「桜尾」まで幅広く取り揃えています。
• 多店舗経営: 本店に加え、カジュアルに愉しめる姉妹店「Rum&WhiskyハイボールBar」を直営。
• オンライン事業: 全国へ厳選ボトルを小瓶で届けるオンラインショップ運営。
• 執筆・情報発信: 専門コラム【ウイスキーとラムの手帖】を執筆。
・創業ストーリー:22歳、ワーキングプアだった私が見つけた光