創業の日。思いがけないご褒美。
2025.7.13
今日は、リトルハピネス創業日。
2006年7月13日、ゼロから始めたBarの仕事も、気づけば19年が経ちました。今年の6月後半から今日までの間に、少し不思議な出来事がありました。
かつてこのお店で働いてくれていた従業員さんのご家族が、3組も来店されたのです。
そのうちの2組から、こんな言葉をいただきました。「当時は彼もまだ若くて、いろいろ分からなかったみたいですが……
ここでの経験が、今になって本当に役に立っているようです」「生意気なこともあったと思いますが、働かせてもらえて本当によかったと話しています」
正直、驚きました。
あの頃の私は、感謝されるどころか、むしろ反発されることのほうが多くて──
「何度も何度も同じことを言うことに何か意味があるのかな」
「本当に伝わってるのかな」──
毎晩、お店が終わったあと、そんなことばかり考えていました。育成って、こんなにも報われないんだなと感じていました。
でも、その周りにいたご家族から、こんなふうに感謝の言葉をもらえる日が来るなんて・・・・!
彼らのバックボーンは人それぞれで・・・
幸せのカタチも人それぞれで・・・・でも、リトハピでの時間が少しでも役に立っていたのなら──
それは、かつて育成に懸命だった自分への、思いがけない答えのように感じました。
何が正解だったのかは、すぐにはわからない。
けれど、時間が経って、自分が関わることで、小さくても、その人の人生に良い影響を加えられていたと知れたこと。
それは、想像を超えたご褒美でした。
リトルハピネスは、20年目に入りました。
きっとこの先も、すぐには答えの出ないことばかりでしょう。
でも、いつかまた──そう思える日が来ると信じて。
人の成長も、関係の変化も、後からしかわからないことばかり。
だからこれからも、答えを急がず、目の前の一日を、丁寧に重ねていけたらと思います。今日までの紆余曲折はこちらにまとめています⇩
【特集】リトハピという場所ができるまで出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。
Bar Little Happiness 谷本美香
**写真は関西万博「いのちの未来」パビリオンでの一コマです。
また、この言葉も心に刺さりました。
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