二種のピートが出会った恋人たち ― 三郎丸Ⅵ THE LOVERS
2025.7.27
この1年、急速に増えたオーダー
リトハピのカウンターで、この1年で明らかに増えたお客様の声があります。
「三郎丸、ありますか?」
なぜ三郎丸なのか。
尋ねると、ほぼ全員がこう答えました。
「蒸留所に行ったことがあるんです」
実際に富山まで足を運び、自分の目で見て、耳で聞いて、体で感じる──。
そうやって得た体験が、グラスの中の三郎丸を特別なものにしているのです。
訪れた人だけが知る「続きの物語」
もうひとつ印象的だったのは、
訪問経験のある人は、このタロットシリーズの「続きを知っている」ということ。
三郎丸の蒸留所内には、
まだリリースされていないタロットシリーズの未来のストーリーが描かれている。
THE LOVERSを飲むとき、その続きを知っているという“秘密の共有”が、1杯をより特別にしています。
だからこそ、彼らは言うのです。
「これはただのボトルじゃない。物語の一部だから飲みたい。」
THE LOVERSという新しい調和
2025年6月、そんな三郎丸から新たな1本が登場しました。
「三郎丸Ⅵ THE LOVERS」──タロットカードの「恋人」をモチーフにしたシングルモルト。
2020年蒸留のハイランドピートと、2021年蒸留のアイラピート。
異なる産地のピートが交わり、ひとつのグラスで調和する。
大地と海、二つの個性が恋人のように惹かれ合い、響き合う。
そんな物語を持つボトルです。
テイスティングノート
- 香り:ウコン、上品なスモーク、豊かなバニラ、ほのかなカレースパイス。ビーフジャーキー、少しのウェハース。奥には甘露飴と熟したパイナップル、微かな炭のニュアンス。
- 味:スモークとハチミツ、素朴なウェハース。ビーフジャーキーの旨味、熟したパイナップルの甘み。
- 余韻:スモークの奥に潜む果実と飴の甘み。じんわりと残る旨味の余韻。
三郎丸という場所

←HPから拝借しました。
玄関看板。
老朽化で閉鎖寸前だった蒸留所を、
5代目・稲垣貴彦氏がクラウドファンディングで地域とファンの力を借りて再生。
高岡銅器の技術でつくられた鋳造ポットスチル「ZEMON」や、
看板に使われた地元銅器の素材。
地域の文化と技術が息づくウイスキーです。

恋人のような一杯を
THE LOVERSは、三郎丸が挑んだ新しい答え。
二種のピートが織りなす調和、
訪れた人だけが知る「物語の続き」。
ピートを愛する人も、これから知りたい人も。
三郎丸Ⅵ THE LOVERSは、恋人のように寄り添ってくれる1本です。
出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。
Bar Little Happiness 谷本美香