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【EZOの野性と、語られざる蒸留所。──The Wild Animals from Ezo】

2025.7.14


「The Wild Animals from Ezo」。
ラベルに描かれているのは、北海道の野生を静かに見つめるキタキツネ。
けれど、その中身の蒸留所名は、どこにも書かれていません。

「オークニー」とだけ記された、シークレット。

 2002年蒸留、2018年ボトリングの15年熟成。


力強さと繊細さが同居する、北の巨人です。(分かる人には分かるはず)


「語れない」ことが、語りたくなる。

ボトルに蒸留所名がないということ。


それは、どこかミステリーのようで、でも決して隠すことが目的じゃない。


むしろ、語りすぎないことで生まれる余白に、
バーという空間はとてもよく似合います。

誰と、どんな時間に愉しむのか。

それを決めるのは、いつだってグラスを傾けるあなた自身です。


北の動物たち、という視点。

The Wild Animals from Ezoは、
2018年、北海道ウイスキーフェス第1回開催を記念して造られた、最初のプライベートボトル。

300本のみ、当日会場でしか購入できなかった特別な1本です。

ラベルには、写真家・井上浩輝さんによるキタキツネの一枚と、
植物をモチーフにしたアイヌ文様があしらわれています。

中身だけでなく、ボトルそのものに物語が宿る。
それが、このボトルのもうひとつの魅力です。


「記憶に残る」グラスとして。

いまや全国各地で、毎月のようにウイスキーフェスが開かれる時代になりました。


涼を求めて、ウイスキーを訪ねる旅として、北海道を選ぶ人も増えています。

この数年で、北海道には新しい蒸溜所が次々に誕生し、
道産ウイスキーの存在感は、確実に大きくなっています。

だからこそ、あえていま振り返りたいのです。


2018年、北海道ウイスキーフェスの第1回開催。その象徴として生まれたこの1本。

そして、今年――2025年の北海道ウイスキーフェスは、7月27日(日)に開催予定。

また新しい物語が生まれるのでしょう。

残念ながら私は先約があって伺えないのですが、
あの会場の熱量や、新しい出会いの風景を、ぜひ教えてください!


きっとまた、誰かにとっての「最初の物語」が、あの場所で静かに始まるはずです。


大切な人と、
あるいは自分自身と、

あの夜の記憶に、

もう一度グラスを重ねたくなるような、

最初の物語のための一杯を。

出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。

Bar Little Happiness 谷本美香