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「Mother」 段原BARリトスタブログ

2017.3.25

皆様こんばんは。リトスタの河野です。

今日のご紹介は小笠原の海底熟成ラムについて。
1980年代の「ふるさと創生事業」で作られた小笠原ラム・リキュール株式会社。

近年、工場も老朽化し、設備を新しくする資金もなく、

生産部門は若い方がお一人で頑張っている状態だったそうです。

そんな中、

これを見逃してはおけないという志の高いダイバー、

母島観光協会の有志達が、

島にある唯一の居酒屋で議論を重ねた結果

「ラムを海底で熟成してはどうだろうか。海に沈める体験も愉しめたら良いのでは……?」

というアイディアが。

そのから海底熟成ラムの事業化へと進んだそうです。
ここで一つ疑問が浮上。

ウィスキーやラム、ブランデーなどの蒸留酒は、

木製の樽で寝かせることで木の色や香りがつき、味が熟成されるといわれますが、

一般にガラスの瓶で寝かせた場合、味の変化は起こりません。

果たして貯蔵発酵することのない蒸留酒を寝かせたところで味が変化するのか・・・?
そこで実際に海底で試験熟成したラムを食品分析会社で検査をしてもらったところ、

たしかに味の変化は認められたそうです。

自分の浅い知識を総動員しても味の濃さには影響が無いのだとは思いますが、

水とアルコール分子の大きさの変化により、口当たりはまろやかにはなるのでしょうね。
最近では海底熟成がブームになっているのか、

調べたらラムの他にも海底熟成ワイン、

海底熟成ウィスキーから始まり、

海底熟成日本酒、

海底熟成焼酎なんてのもありました(笑)
こういうのは味云々よりもロマンですね。

響きからしてカッコイイですし。
海底熟成ラム「Mother」


名前の由来は小笠原諸島の母島からとって「Mother」。

ボトルラベルの色は小笠原の海の青さを表現するボニンブルー

(小笠原の英語名がボニン・アイランドであることから)。

何ともお洒落な感じですね。

アルコール度数は25度と低めなので、是非ストレートでお楽しみ下さい。