18年間の経営から学んだこと

Categories バー経営の裏側

広島市中区流川のバー Little Happiness 日曜日も営業

皆様、こんにちは。

オーナー谷本です。

今期のテーマとなった『気づき』と『感謝』は、18年の経営を振り返る中で特別な意味を持つこととなりました。

経営をしたことのない方には共感しにくい内容もあるかと思います。

長文になりますが、共感できる部分だけお読みいただけると嬉しいです。

私は若い頃、「誰かに救ってもらいたい」と願っていました。

アパレル時代には、目標の3倍売り上げても報酬はわずか5,000円で、むしろサボっている人や小狡い人が優遇される現実に、もどかしさを感じていました。

世の中の不平等感、理不尽さ。

いつも私の中で問題意識がありました。

今振り返ると、それもサービス業が抱える現実の一つだと感じます。

経営者として多くを学ぶ中で、世の中には成果を追求する人が想像以上に少なく、そのような制度を持つ会社もまた少ないのだと気づきました。

「努力がしっかり金銭的にも報われ、社会的な立ち位置も向上する」サービス業を作るために、自分が何を提供できるのかを考え続けてきました。

バーテンダーの仕事が「謎に可哀想な人認定」されることへの怒りや、「分かる人だけ分かればいい」と諦めている人々への苛立ち、そこに甘んじて適当に仕事をする人への悔しさは、私の原動力でした。

この仕事が少しでも「物心両面での幸せ」を感じてもらえるような環境を築こうと努めてきました。

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ただ、全員が最初から頑張れるわけではないと考え、できる限り良い条件と環境を整えることに注力しました。

18年にわたりホワイト化を追求し、労働時間、ボーナス、福利厚生、
・・・もうこれ以上ホワイト化しようがない状態、
売上がほぼゼロの厳しい時期にも、『せめて報われた気持ちを持ってほしい』という一心で、最大限の評価を続けました。

その過程で、多くの従業員の成長を見守り、その姿から私自身も多くを学びました。
彼らの成長は私にとっても大きな喜びであり、経営者を続ける意味を与えてくれる存在でした。

しかし、その気持ちは必ずしも伝わらず、「オーナーのせいで人生が壊れた」「自分には関係ない」といった、大切に想っている人たちからのマイナスで無機質な感情をぶつけられることに、私の力不足を痛感し、

環境を整え、好条件を提示しても、それが必ずしも仕事への姿勢に反映されるわけではない――そんな難しさを感じる場面が少なくありませんでした。

特にこの数年に直面した数々の課題は、大きな喪失感を伴い、積み重ねてきたことが無意味に思える瞬間ばかりでした。

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その改善に全力を注ぐ中で、ビジョンや志が徐々に揺らぎ始めていることに気づきました。

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ビジネスモデルを築くのは経営者の責任――このシンプルでありながら、全てを集約する真理に至ることで、会社における様々な問題点を整理することができました。

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これまで、より高い給料や充実した保障を提供する仕組みを作ることが経営者として最も重要な仕事だと信じ、「想い」や「志」を持って仕事に取り組むことの尊さを伝えることが私の信じる経営のコアでした。

そのためには売上が必要であり、それを支える従業員を育てることが鍵でした。

しかし、目指す世界を創るには、ある程度のセンスや気づきのスキルが求められるため、育成だけでは限界がありました。

プレーヤーである私が現場を離れても売上を維持できる仕組みを考え、従業員が成長し、幅広いスキルを身につけられるよう努めました。

特化したお店づくりには、育成のハードルが更に高くなり、より多くの給料を支払うためには、従業員には現場に立つだけのシングルタスクではないスキルが求められました。

こうしたビジネスモデルが逆に従業員に負担をかけていたことに気づき、ただ給料を最大化するだけではなく、異なるベクトルでの環境提供にも工夫と改善を重ねてきました。

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人にとっての人生のバランスは様々です。

私の価値観とは異なるかもしれませんが、それも一人一人の大切な人生の選択肢であると理解し、尊重できるようになっていきました。

昨今の時代、とても幸せな環境が広がっていると感じます。

その結果、大きな不満や不平等感、理不尽さ、それを変えたいと願う野望を抱える人が以前よりも減少していて、それは日本が成熟していることの象徴、ある意味で幸せの形とも言えると思います。

私が若かった頃に感じていた理不尽や不平等が良いとは思わないですが、ただ、その不満や不平等、理不尽さが新しい挑戦や行動のエネルギーとなっていたのも、また事実でした。

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理想を追求することと現実の間で、一人ひとりの価値観や人生の選択肢を尊重する難しさと、「理想とする形での組織化はできない」という答えに辿り着きました。

「バーテンダーを愛し、志を持つ人が物心両面で幸せな業界を創る」という想いを具現化するための「全ての選択」をやりきり、
今は「自分がやらなければ誰がやる」という原動力や怒りは湧かなくなり、新しいフェーズへ進む準備が整いました。

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組織化には限界がありましたが、私についてきてくれ、数々の課題を与えてくれた、18年の間に出逢った全ての従業員さんに心から感謝しています。

共に成長できたことは何にも代えがたい経験であり、皆さんの支えがあったからこそ、ここまで続けてこれたことを深く感謝しています。

今では、大きな資本を持つ企業がBAR業態を運営するケースも増えています。

今まで誰も成し得ていないサービス業の未来があるかもしれません。

今後の業界の発展は、大きな資本の力で進めるバーテンダーに託す方が、業界全体の幸せの総和の最大化につながると感じています。

彼らの活躍と業界の発展を心から願っています。

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これまで支えてくださった皆様、そして共に成長してくれた従業員の皆さんに深い感謝の気持ちを込めて。

リトハピのサービスが少しでも皆様の生活に小さな幸せをもたらすよう、これからも精進してまいります。

これまで多くのことを発信してきましたが、経営者としての発信は一区切りとし、これまでの気づきと感謝を胸に、今後はウイスキー&ラム酒BARの店主としての実践に重きを置いていきます。

12月の営業はこちら

Bar Little Happiness
-年中無休(大晦日、元旦も営業)
-月〜木 : 19:00~1:00
-金・土 : 19:00~2:00
-日・祝 : 19:00~24:00
(最終入店1時間前)
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Rum&WhiskyハイボールBar
-店休日・12/2・9・16・18・24・25・31
-月〜木 : 19:00~24:00
-金・土 : 19:00~1:00
-日・祝 : 19:00~24:00
(最終入店1時間前)
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Little Secrets(登録制完全個室)
要・問い合わせ
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ECショップ
24時間・365日 ご購入お待ちしています!
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Little Happiness
『丸氷で愉しむウィスキーロックと季節のフルーツが人気のバー』
Little Happiness
広島県広島市中区流川町5-14-1F Rolling流川
TEL:082-247-5779
営業時間:月~木 19:00~翌1:00
     金土 19:00~翌2:00
     日 19:00~24:00
     (LO 1時間前)
段原Little standard
『世界のラム酒と野菜カクテルのお店』
段原Little standard(休業中)
広島県広島市南区段原南2-8-16 黄色の看板HEYA-TENの2F
TEL:082-264-8125
営業時間:週末限定(金・土) 20時~24時(L.O.23:30)
Rum&WhiskyハイボールBar
『出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ』
Rum&WhiskyハイボールBar
広島県広島市中区堀川町1-15 ざくろビル1F(中新地ファミマの前)
TEL:082-545-1710
営業時間:月~木 19時~24時(L.O.23:00)
     金~土 19時~翌1時(L.O.24:00)
『小瓶で愉しむRum&Whiskyネットショップ』
LittleHappiness - RUM&WHISKY -
URL: https://shop.little-happiness.jp/

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