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三郎丸ウイスキー最新作 Ⅶ THE CHARIOT(チャリオット) ── 廃炉寸前からの復活。

2025.11.22


三郎丸ウイスキー最新作 Ⅶ THE CHARIOT(チャリオット)入荷しました!

三郎丸蒸溜所の「夜明け前」── 酷評と沈黙の時代

三郎丸蒸溜所の物語は1952年に始まりましたが、船出は順風満帆ではありませんでした。

工場火災に加え、酒質は専門家から酷評され、年間わずか140本分ほどしか売れない低迷期が長く続きました。

結果、製造は遅くとも2000年代のうちに中止へと追い込まれ、三郎丸は長い沈黙の時代に入ります。

敗北から復活へ── 5代目の帰還とファンの熱意

ウイスキーの製造が止まり、設備が老朽化し、一時は廃炉の危機に瀕していた三郎丸。

しかし、その物語は2010年代に劇的な転換を迎えます。

「ゼロからの出発」をかけた挑戦

5代目の帰還: 

東京のIT企業に勤めていた5代目・稲垣貴彦氏が2015年に富山に戻り、翌2016年に「ウイスキーづくりの復活」を宣言します。

クラウドファンディング: 

当時、ウイスキー業界の常識からかけ離れていた生産設備を刷新するため、クラウドファンディングで3800万円の資金を募りました。

そのうち75%が地元からの支援という、熱い期待の中で再建がスタートします。

ZEMON導入: 

2017年7月に製造を再開した後も、改修を順次続行。そして2019年には、世界初の銅製鋳造ポットスチル「ZEMON(ゼモン)」を導入。

それからも設備を刷新し続け、品質向上のために徹底的な投資を行いました。

この復活劇は、後にアニメ映画『駒田蒸留所へようこそ』のモデルの一つとなるほど、国内外の注目を集めました。

2020年11月に発売された、改修後の原酒を使った初めてのシングルモルト「三郎丸0 THE FOOL」。

そのラベルには「愚者(THE FOOL)」があしらわれ、「ゼロからの出発を図った」という、彼らの決意が込められています。

最新作「CHARIOT」に流れる、不屈のDNA

最新作「CHARIOT」は、かつて酷評された時代を乗り越え、最新技術(ZEMON)と、全国のファンからの期待を背負って生まれた、まさに不屈のDNAの結晶。

一杯のグラスには、ウイスキーへの情熱を絶やさなかった2代目社長の志、

低迷期を耐え忍んだ貯蔵原酒の歴史、そして5代目の「諦めない挑戦」の全てが凝縮されています。


【CHARIOT テイスティングノート】

香り:

木の燃えさしや灰、シダを伴うピートスモークが立ち上がり、カンロ飴、わずかな樹液、メンソール、オレンジピール、熟した赤いリンゴ、針葉樹、しょうがが続きます。

味:

口当たりは円やかで、灰を伴った力強いピートが広がります。カンロ飴の甘みと、かすかなリンゴやしょうがのニュアンスが調和。後口にはピートスモークが舌全体を包み込むように残ります。

香りの印象以上に、味わいで舌を覆うような厚みのあるピートスモークが際立つ1本。


Bar Little Happinessへ届いた最新の情熱

リトハピでも、この三郎丸最新作「CHARIOT」48%を入荷しています。

今の所、カスクストレングスは、入荷できるかは未定です・・・😭

三郎丸史上最強であるフェノール値80ppmというハイランドのスーパーヘビリーピーテッド!

クラフトマンシップと革新で道を切り開く三郎丸の物語。

ぜひ、ご自身の舌で感じてみてください。

出逢いは必然。Rum&Whiskyの世界へようこそ。

Bar Little Happiness 谷本美香